『ブルドーザとなかまたち』
|ブルドーザとその仲間について
ブルドーザは土木工事用の自動車で、土を削ったり、押して運んだり、たいらにならす仕事をします。
また、前についているプレートをレーキ板につけ変えて、岩や木の根っこを掘りおこします。これがレーキドーザです。また車体の後に油圧リッパをつけて、堅い土や岩を砕いたり、ウインチをつけては重いものをひっぱったりもします。
そこで、土を削ったり、掘ったり、運んだりする土木工事用の自動車を集めました。これが「ブルドーザと仲間たち」です。
しかし、ブルドーザは普通の自動車のようにタイヤで走るのではなく、キャタピラという帯状の鉄の板で走ります。だから、動作は鈍いですが凸凹地でも、ぬかるみでも、傾斜地でも平気で動き回れるし、ふんばりがききます。
ドーザショベルは土を削り取って、近いところなら運びますが、ショベルドーザはタイヤで動くので削り取った土をそのまま、わりと遠くまで運んで行けます。
体の大きいパワーショベルは不精者で、長い腕と大きいショベルで土を掘り取って、上体だけをぐるりと回して、後に居るダンプトラックに、その土を積みます。(キャタピラはそのままで車体のみが360度自由に回ります)。
これらの工事用の自動車はオフロード車なので、セルフローダとかトレーラートラックで、工事現場に運ばれてきます。
ダンプトラックは土の運び屋さんです。
湿地ブルドーザは、湿地専用のブルドーザでよりキャタピラの幅が広く、キャタピラ自体の形も沈んだり、すべったりしないように特殊な形になっています。
この仲間たちは日本女子バレーの選手みたいに見事な連携プレーで働いています。
最後になりましたが、この絵本を描くにあたっていろいろと御指導等いただいた、専門メーカーのキャタピラー三菱と小松製作所の方々に、心から御礼申し上げます。ありがとうございました。
「少年版こどものとも84号〈3〉プルドーザとなかまたち 折り込みふろく”絵本のたのしみ”」より
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